日本臨床倫理学会 第11回年次大会にて
「生殖医療の倫理を考える ― 今なぜ子どもを守るための公的プラットフォームが必要か ― 」と題して基調講演をさせていただきました。 続きを読む
文部科学省の調査によれば、医学部医学科に入学した女性の割合が、今年度初めて4割を超えました。2023年度の医学科の入学者9,198人のうち、女性は3,696人で、女性割合は前年度からは1.7ポイント増の40.2%となっています。4割を超えるのは初めてです。国立では滋賀医科大など5大学、私立では順天堂大や聖マリアンナ医科大など共学の6大学で、入学者の女性割合が5割を超えています。 続きを読む
子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンの効果の高さが、最近の研究で分かってきています。HPVは性交渉などを通じて感染します。国内では年約1万人の女性が子宮頸がんの診断を受け約3,000人が死亡します。HPVへの感染から子宮頸がんの発症までは数年~数十年かかります。各国は、感染予防などの効果を確認した2000年代後半ごろからワクチンの接種を始めています。2020年にスウェーデンの研究チームが、10~16歳への接種でがん発症リスクが約9割減ると発表して以降、がん予防の高い効果の報告が相次いでいます。 続きを読む
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によれば、全産業平均で20代前半に7ポイントある男女の差は、30代で21ポイント、40代で26ポイント、50代後半で30ポイントと年代が上がるごとに開きます。残業代や賞与の与える影響が、世代が上がるに従い大きくなっています。60代から男女差が縮まるのは、男性の賃金が下がるためです。 続きを読む
日本人の平均閉経年齢は50.5歳で、その前後5年間は卵巣機能が低下し、エストロゲンなど女性ホルモンの分泌が急激に減少します。からだがカッと熱くなるホットフラッシュや、発汗、めまい、気分の落ち込み、不眠といった症状が出ます。厚生労働省の調査によれば、更年期症状があり、病院を受診する目安を超えた人は、40代で17.7%、50代で20.0%にのぼっています。 続きを読む