東大は、地方出身の女子学生へ月3万円の家賃補助を今春から導入します。東大は制度導入のためセキュリティーが高く、保護者も宿泊可能な住居約100室を用意しています。入居した女子学生に最大2年、月3万円の家賃を補助することにしています。自宅などから駒場キャンパスへの通学に90分以上かかる人が対象で、保護者の所得制限はありません。
導入の背景には女子の比率の低さがあります。女子学部生の割合は昨年5月時点で約19%であり、全大学平均の約44%の半分以下です。毎年、東大に入学する女子大学生は約600人で、うち下宿など自宅外から通うのは約4割を占めています。地方出身の女子学生は少なく、その背景を地方の女子学生や保護者に東京での生活に不安があると分析しています。
(2017年1月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)