環境省の実施した全国9千人の子どもを対象にしたニコチン調査によれば、妊娠中にたばこを吸い続けた母親から生まれた赤ちゃんは、吸わない女性の子と比較して出生時の体重が平均して100グラム以上少ないことが明らかになりました。妊娠中の喫煙は、胎児への酸素の供給を減らし、成長を阻害すると考えられています。出生体重が少ないと、将来的に肥満や心臓病のリスクが高まります。妊娠に気づいたら、早く禁煙するほど子どもの影響は小さくなるとの結果も出ています。
男児では喫煙経験のない母親の子の体重が約3096グラムだったのに対し、妊娠中も吸い続けた女性の子は約2959グラムでした。妊娠初期にやめた場合は3068グラムでした。女児では喫煙経験のない母親の子が約3018グラムに対し、妊娠中も吸い続けた女性の子は、約2893グラムでした。なお妊娠初期にやめた場合は2978グラムでした。
(2016年1月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)
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