学童保育とは、放課後に保護者が家庭にいない場合、児童に対して授業終了後に適切な遊び場や学習の場を与えて、児童の健全な育成を図る保育事業の一環です。女性活躍推進施策の一環として、国は2015年4月に学童保育の運営指針を変更しています。10歳未満だった対象学年を6年生までに拡大しています。厚生労働省によると、2015年の利用児童数は102万人と前年比約9万人増えており、それに伴い待機児童数もここ数年増加しています。2015年は約1万6,900人と、5年前から倍増しています。
子育て世代の共働き家庭が増えて学童保育の需要が高まる中、英語も学べる民間の学童施設が人気となっています。2020年度までに外国語活動の開始が、小学5年から3年に引き下げられることもあり、英語教育への関心は高まっています。英語でコミュニケーションを求める会社も増えており、早いうちから身に付けておくことも大切です。しかし、英語に児童のうちから触れることは大切ですが、同時に日本語教育も充実させることが必要です。
(2017年1月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)