スギ花粉症の治療

 スギ花粉症とは、スギの花粉が口や目に入り、くしゃみ・鼻水や目のかゆみといったアレルギ-症状を起こす病気です。スギを含め、花粉症を起こす植物は、ヒノキやブタクサなど約60種類が知られ、日本人の約4分の1が何らかの花粉症に苦しむとの報告があります。治療に当たっては、どの花粉が原因が、血液検査で確認する必要があります。スギ花粉のエキスを口に含んで花粉症を治す、舌下免疫療法が効果があると考えられています。この治療薬は昨年10月に発売され、12歳以上で健康保険適用となっています。
 千葉大や日本医科大、埼玉医大など6施設で、昨年10月から今年1月に治療を始めた13歳~78歳の患者102人を対象に、今年の花粉飛散時期の症状のアンケ-ト調査がなされています。例年の症状との比較では症状がなかった(9%)と軽かった(69%)と回答した人が8割近くを占めていました。効果の自覚についても、とても効いた(26%)、効いた(33%)、やや効いた(19%)と合わせ、68割が高い評価を付けています。通常23ケ月で、効果が出始めるとされています。最低でも2年間は毎日服用が必要です。

(2015年6月12日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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